原反(ロール紙)の種類、加工方法を紹介

私達が使用する紙製品は、元を辿れば「原反」(原紙やロール紙と呼ぶ場合もあります)と呼ばれる大きなロール状となっています。

製紙メーカーからの出荷時には原反として出されています。
省スペースや効率化を図る目的もあり、大きな原反のまま奥田のような加工メーカーが入荷し、
お客様のニーズに合ったロットにて加工を施します。

当記事では紙の種類から原反からの加工方法、印刷まで簡単にご紹介いたします。

原反とは?

原反やロール紙とは、まだ加工(裁断)されていないロールの状態のことを指します。
紙に限らず、ロール状のフィルムや金属箔のことも同様の呼び方をします。

紙製品の原反やロール紙は紙の種類や厚み等にもよりますが、幅は400㎜~1400㎜程度、
長さは数十m~数千mあり、重量は100kg以上あることがほとんどです。
これらを使用する用途に合わせて、対応する加工機にセットし、
スリット、シートカット、印刷やラミネート等の加工を施してきます。

紙の種類

一概に紙といっても、種類は様々です。

・コート紙
・上質紙
・ジャーナル紙
・クラフト紙
・クレープ紙
・電気絶縁紙
など

用途や素材の特性も異なるため、
それぞれの特性に合わせた加工技術・環境が問われます。

原反の加工方法

紙の原反をカットするには、以下の2種が挙げられます。

・ロール状 から 指定幅、指定長さのロール状へカットするスリット加工
・ロール状 から シート状へカットするシートカット加工

スリット加工

原反を設置し、ロールで送り出した後にスリット刃で指定された幅へカットしながら、長く巻いていきます。
スリット刃の種類、巻き取り部の構造(1軸、2軸)は材料によって変更することが適切です。

シートカット加工

原反を設置し、素材を送り出しながらご指定のサイズ(幅、長さ)にカットしていきます。
なお、厚みがあってロール状に出来ないものはシート状から指定の
サイズにカットする断裁加工もあります。

原反の印刷

紙に印刷を施す際にも基本的には原反が用いられます。

例えば代表的な印刷手法であるグラビア印刷では、
版の凹部分にインクを流し込み、そのインクを原反へ転写させていきます。

印刷を施す原反はそのまま設置し、印刷・乾燥を経た後に再度巻き取ります。

奥田の原反加工技術

奥田では、創業110年以上の長い歴史で培ったノウハウを活かし、
紙原反の材質、特性、寸法に合わせて、最適な加工方法でスリット、シートカットを行い、お客様のご要望を実現します。

スリット加工

奥田はレコード巻き、トラバース巻きの両方に対応した国内でも数社しかない加工メーカーで、
数mm~数十cmの幅、数万mの長さの加工を実現します。
レコード巻きの紙管(コア)は幅広いサイズを取り揃えております。

シートカット加工

ロール状からカットするシートカット、ロール状に出来ないシート状の紙を指定サイズにする断裁加工に対応しています。
薄い紙からボール紙のような厚い紙と幅広く対応し、大量のご注文にも対応します。

紙・フィルムの調達から加工まで一貫して奥田にお任せください!

奥田は 薄物から厚物まで多様な厚さ・素材のカットに対応します。
加工から包装までをクリーンルーム内で一貫して行うことも可能です。

また、スリット、シートカットだけではなく
キャリアテープ加工・貼り合わせ加工・印刷加工と様々な技術をご提供いたします。

紙・フィルムの調達から加工までトータルでご提案。
材料調達・加工方法でお困りのことがあれば、ぜひ奥田にお声がけください。